尾県学校(おがたがっこう)
都留市小形山
尾県学校は、旧小形山村稲村神社境内に新築され、明治11年5月5日に開校した。木造2階建て、正面2階に丸型のバルコニイがついたモダンな校舎で、小形山の人達の誇りであった。時の県令藤村紫朗が県内各地に洋風建築を奨励したので、「藤村式建築」と呼ばれている。
昭和16年3月31日、田野倉小学校とともに、禾生尋常高等小学校に統合のため廃校となり、地域の公民館として維持管理され保存されてきた。
昭和45年3月30日、都留市文化財の指定を受け、同48年11月、校舎は約半年にわたる復元工事が完成し、同50年3月17日、山梨県文化財に指定された。
現在は、明治時代の教室が復元されるなど、明治から昭和にかけての教育資料や子どもたちの遊び道具などが展示されている。
- 【詳しく知りたい人】
- 都留市史 資料編 民家・民俗 1988 都留市史編纂委員会
『尾県学校の沿革と復元』1987 都留市教育委員会
井上敏雄「尾県学校設立について」『郡内研究第4号』1989 都留市郷土研究会
都留市史 通史編 1996 都留市史編纂委員会
都留市史 資料編 近現代 1993 都留市史編纂委員会