
久保地遺跡(くぼちいせき)
都留市大幡

- 【立 地】
- 桂川の支流である大幡川の左岸段丘上に立地する。
- 【調 査】
- 昭和53、54年に宝小学校校舎の新築工事に伴い調査が実施された。
【遺 構】
- 調査によって、縄文時代前期関山式期の住居址1軒、同時代中期五領ヶ台式期の住居址6軒、同藤内式期の住居址1軒、同井戸尻式期の住居址4軒、同曽利式期の住居址22軒の計34軒の住居址が発見された。
これらの内、曽利V式期の13軒の住居址覆土には、多量の火山灰が認められ、この時期に富士山の火山活動が活発化し、火山灰の降下によって集落に甚大な影響を受けたものと推定されている。
【詳しく知りたい人】
- 都留市史 地史・考古編(其の一・其の二)1986 都留市史編纂委員会
奈良泰史「山梨県東部ー桂川流域ーの火山堆積物と遺跡」1980 『考古学ジャーナル』178
山梨県史 資料編 原始・古代1 考古(遺跡)
山本寿々雄著 山梨県の考古学